森田 彦 教授

森田 彦 教授 Hiko MORITA


佐藤和弘教授

担当科目


プログラミング?・?、データ構造とアルゴリズム論、ソフトウェア制作論など


専門分野


原子核物理学


研究テーマ


1. コンピュータを用いた数値シミュレーションによる原子核構造の研究


私が研究テーマとしているのは、原子核構造の解明です。皆さんの中には、中学の理科や高校の物理で、原子核が陽子と中性子から構成されていると学んだことを覚えている人がいると思います。そういう人は、「原子核の構造なんてもう分かっているんじゃないの?」と思うかも知れませんね。確かに大まかな性質は分かっているものの、原子核内部での核子(陽子と中性子の総称)の振る舞いを調べて行くと、実は(未だに解明されていない)多くの不思議な現象に出くわすのです。私は、原子核のような小さな世界を支配する量子力学の方程式を、コンピュータを利用して解くことで、核内で核子がどのような振る舞いをしているのかを明らかにする研究を進めています。一般の人から見ると、このような細かい研究にはあまり意味がないと思うかも知れません。しかし、例えばこの研究の成果は、宇宙の始まりであるビッグバンの後で、どのようにして種々の原子核が形成されたか、という宇宙の歴史の理解に役立ちます。また、技術的な面では、今問題になっている放射性廃棄物を効果的に処理する方法の開発につながるかも知れません。本人としては、そういう夢を抱きながら研究を進めています。


2. プログラミング教育の研究


上で述べた研究を進めるために、私は様々なコンピュータプログラムを作成して来ました。その関係で、本学では主にプログラミングに関わるIT科目を担当しています。その教育を通じて、プログラム次第でコンピュータが日常生活の様々な問題を解決してくれることを再認識しました。その可能性は益々広がっています。同時に、プログラミングの重要なポイントは昔と大きくは変わっておらず、そのような基礎的な部分をおさえておけば、IT社会において活躍できることは間違いないでしょう。そこで、変わることのないプログラミングの普遍的な重要部分を学生諸君が把握できるように教育することも研究テーマの一つに据えています。


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所属学会


社会情報学会、日本物理学会


社会活動


 


E-mail


hiko

ゼミナール


社会で必要とされるプログラミング力とは?


プログラミングについては、今でも新しいプログラミング言語が次々に提唱され、それと同時に新しい技術も提案されています。一見すると目まぐるしく発展しているように見えるのですが、上の研究テーマの項でも述べた通り、プログラミングの本質的な部分は不変です。そのことを理解した上で、プログラミングに必要とされる基本的な思考能力を身につけると、表面的な変化に惑わされることなく、様々な技術的変化に対応できるようになります。そして、そういった素養を身につけることは、IT技術者のみならず、これからIT社会に出て活躍する世代の人には極めて有意義であると考えています。本ゼミナールでは、基礎的なトレーニングを積みながら、そのような素養を身につけて行くことを目的に置いています。そして、最終的にゼミ生各自が、プログラミングを含むIT発展の方向を見定め、各自の立場でそれらを活用できるようになることを目指します。


学生にお勧めの書籍


*生命潮流:ライアル・ワトソン、工作舎(1982)


博物学者あるいはサイエンス・フィールドワーカーとも言われたワトソンがその知識を縦横無尽に駆使して著した科学エッセイです。大学院生の頃、自分の進路に自信が持てず悩んでいた頃にこの本を読みました。そして、様々な科学が結集される醍醐味に刺激を受けた記憶があります。古い本ですが、知的好奇心を満喫させてくれること請け合いで、今でも読む価値がある好著だと思っています。


*坂の上の雲:司馬遼太郎、文春文庫


言わずと知れた国民的作家、司馬遼太郎の代表作です。歌人の正岡子規、帝国陸軍軍人(日本陸軍の騎兵部隊の祖)の秋山好古、帝国海軍軍人(連合艦隊参謀で日本海開戦の作戦立案者)の秋山真之を中心に据えながら明治時代の息吹を描いた大作ですが、実際の主人公は日露戦争そのものかも知れません。大学生の時に読んだのですが、第1巻を読むと続きが読みたくてたまらず、夢中になって一気に読んだものです(そのおかげで、ある専門科目の試験準備がほとんどできず(やらず)、合格点をもらえるかどうか冷や汗ものだった記憶があります)。物事を捉えるためには、鳥の目とアリの目が必要と言いますが、天上から見下ろすように、戦況の推移を冷静に俯瞰する場面と、地上で敵と向き合っている兵士の心境を記述する場面がダイナミックに入り交じり、その自在な描写力に圧倒されました。内容が面白かったことは言うまでもありませんが、一つの場面を多角的な視点で掘り下げることで、奥に潜んでいる何か普遍的なものが浮かび上がって来る、という経験がとても刺激的で、以降のモノの考え方に大きな影響を受けたように思います。


学生へ一言


「笑う門には福来たる」という言葉を贈りたいと思います。いつも朗らかに微笑んでいる人には自然と福がやって来て幸福になる、という意味の格言です。自身の人生経験を振り返ってみて、その通りと思い当たることが多く、今では、これは社会現象における一つの法則だと思っています。いつも笑っている人がポジティブな人を引き寄せ、それらが連鎖反応的に大きなポジティブ環境を形成する、ということは、幾つかのパラメータを用いればコンピュータでシミュレートできそうです。誰か私のゼミに来てそれを証明してみませんか?

ともかく、笑顔でポジティブに何事にも取り組んで下さい。「あー、めんどくさい!」としかめっ面ばかりしていると、”泣きっ面にハチ”になりますよ・・・。